旅の終わりはダンス

「そうだ!伊勢へいこう!」

そう思い立って、天照大神様にやっと会えるかもという期待を胸に。先ずは義理母の占い師 山本征李亜に時間と方角を見てもらう。

「○日○時〜○時に伊勢に到着し、×日の×時〜×時の間に帰って来れば行って大丈夫です。」との結果が。よっしゃ。

ちょうど伊勢に着いたのは夕方18:00頃。家を出る直前に取ったゲストハウスに到着する。とってもスピリチュアルなヨギーな感じの雰囲気。オーナーさんもとっても優しい方で一安心。早速、オーナーさんが地図を出してペンで印をつけながら現在地と伊勢神宮、オススメの場所やお店を紹介してくれた。そこで一つ大事な説明が。「基本、伊勢神宮のお参りは外宮→内宮の順番でするのですが、昔から人々が伊勢神宮に行く前に身を浄めに行く神社があります。二見興玉神社です。ここは海沿いなので夜行っても大丈夫です。」よし、明日の朝はやくに頑張って起きて外宮にお参りしたいから、今夜行くぞ!と思い、駅まで向かった。1時間電車がこないことをホームで知り、また改札へ戻って駅員さんに切符を返す。もういいや、こなったらタクシーしかない!ここは伊勢市だ!きっとお金を落として悪いことはないさ!

タクシーが、目の前にぽつんと一台止まっていた。そのまま乗り、「二見興玉神社までお願いします!」と運転手さんにお願いする。なんやらお守りが車の鍵にたくさん付いていて腕に2つくらい数珠のついている運転手さん。夜の街の中をタクシーは進んでいく。運転手さんは二見興玉神社に着くまで、江戸時代から残された古い旅館など、ゆっくり車を進めてガイドしてくれた。まるでディズニーランドのジャングルの中進むアトラクションのよう。江戸時代の旅人がたくさんきていたイメージが湧いてさらにワクワクする。

「着きました。」 そこは知ってたけど夜の海。黒い海。鳥居をくぐって海沿いを歩く。波の音が激しい。歩けば歩くほどオエオエと泣き出す私。伊勢マジックにやられているのか。それにしてもこんな幻想的で壮大な景色の中1人歩くなんて、、、この今、目の前にある世界が丸ごと私の人生かぁ。そんな気持ちになる。

お参りをしてそのまま奥の海面から飛び出ている2つの岩、夫婦岩のところまでいく。感謝の気持ちで溢れてしまったので感謝の舞を3分ほどする。(側から見たら不審者ですがよく自然の場所やお寺でありがとうに溢れたら謎のダンスをします。)

タクシーに戻り、運転手さんに「明日は伊勢神宮に行きたいのですが、色々教えていただきたいので連れてって頂けませんかお!」とお願いする。一人きりではこんな経験はできなかったから。「分かりました。では明日は忙しくなるので明日ご自身で朝外宮に行って有名なお粥屋さんでお粥を食べてもらってから9時にそのお店の前で待っております。」(いい感じの方言でこのような内容を喋っていた。)

翌朝、8時に伊勢神宮外宮へ。お参りをしてからお粥を食べて、お店を出たら予定通りタクシーが待ってくれていた。

もうそこからはハードスケジュール。運転手さんに連れられるまま2つの月読神社と猿田彦神社へ。お参りの仕方、手を叩く動作の意味、指導を受けながらテンポよく進んでいく。ついに伊勢神宮の内宮へ。

やっと着いた。ここが伊勢神宮の内宮かぁ。広い。デカイ。

ここでも運転手さんの順番に全て従い進んでいく。川で手を浄め、石が祀ってあるところへ行って「これから天照様にお会いします。お招きありがとうございます。パンパン。」本殿へ。天照大神様に会えるっていうのはちょっと緊張する。2箇所天照大神様に会えるところがある。「1つ目は世界の、日本の平和を祈って、2つ目は個人的なことをお伝えしていいです。」と。しっかりそうする。2つ目では、「ありがとうございました。無事に公演も終えられて、健康です。」 (公演した場所が天照大神様を祀っている場所だった。)と伝えることができた。お参りする上にある白いカーテンがふわわわ〜〜と大きく揺れた。これは神様が喜んでいて迎え入れている証拠だそうで、なんだか嬉しくて光栄な気持ちになった。

帰りに伊勢神宮の神楽殿のダンスをみたかったけど、時間もないし、諦めた。

そこからは、二日酔い×車酔いであまり覚えてないけど、、、どうにか運転手さんと別れて帰ることができた。疲れて鳥羽の海沿いで3時間爆睡して帰宅。

運転手さんに言われたこと。「ここに招かれたあなたは人生の分岐点です。はじめの1歩を間違えると真逆の方向にいってしまったりします。そのはじめの一歩を出したのです。」なんか、自信満々にそう言われると、そんな気持ちになって、気が引き締まって前に進むためのエンジンを掛けたような旅となった。

「そうだ!大好きな shozo coffeeの歴史を巡る旅をしよう!」

私のよく行くshozo coffee は表参道のコミューンにある小さな喫茶店。何人もの知り合いに勧められたり、身近な人が働いていたり、縁のあるお店。そんなshozo coffeeには歴史があります。昔は観光地ではなかった那須塩原の山の中腹に、約30年前にshozo coffee本店がオープンし、少しずつ店が増え、人が増え、今ではたくさんの人に愛される喫茶店になったといういい伝説の喫茶店なのです。ここ最近では、若い人たちが自然豊かな土地で新しいことを始めていたりすることがよくありますが、それを30年前に。バブル終わりくらい?すすごいですね。

shozo coffee那須塩原店、黒磯店、白河店。今回はこの3つの店舗に行くのが旅の目的。(無理だったらどれか一つでもいくぞ。くらいの無計画さでしたが。)

車の免許を持っていない私は、1人でどこへでもいけそうな気持ちになってズカズカ進んで途中で人に助けられることが多々あるのですが、今回はなんと知り合いづてにshozo coffeeさんの方が車に乗せて3店舗に連れて行ってくださいました。な、なんというホスピタリティ。

カントリーの曲を聴きながら平野を進む。音楽と景色が合うなぁ。

更にはshozo coffeeを作ったshozoさんにお会いしてshozo coffeeが今の形に至るまでのご自身の人生のお話を聞くことができた。私は感動して胸が熱くなったのでした。

「この話を聞くためにここに来たのかもしれない。私も自分の人生を生きよう。」

3つのshozo coffeeどこのお店もファミリー層がたくさん、若い男女、おじいさんも小さいお子さんもいて、皆ゆったりと過ごしている。焼きたてのスコーンやケーキとコーヒーの時間。

一つ一つに魂があるとしか思えない家具やランプや床、棚には絵本や小説。全部読んでみたい。通いたいと思ってしまう。白河の店舗には目の前に大きな湖。蓮の花が咲いていた。湖の周りを散歩する人々。そこには美味しいお団子屋さんと、定食屋さん。夢かなというような贅沢な時間でした。

この旅で思ったこと。自分の人生のなかで自分自身で何か表現をやりきること。あとは車の免許取りたい。ここにふらっと来れたらなんて幸せのなだろう。

「東京に帰ったぞ。ダンスを観よう。」

背骨はうたうの公演で同世代ダンサーたちと久々に深く関わって気付いたこと。ピラティスや解剖学に基づいた身体のこと、ここ10年模索していたけれど、違う道で旅をしていた友人たち(ダンサーによっても全く感性や個性は違うけど)と、結構ズレを感じない超有意義な身体の探求ができたのだった。道が違ったけどまた出会って合流してみて「こういう時はこうする」「え〜それナイスアイディアだ〜」「今こんな風に感じたのはこういうことか」「なるほどね〜」みたいな。寧ろなんか納得いかない自分の中のモヤモヤを一挙に解決してくれさえすることも多々あった。

そんなことを感じてしまったから、またダンスとかやってみたり、もっと踊っている人や動いている人の身体を観てみたり、発信している人の話を聞きに行きたい。そう思うようになった。それらがピラティスのセッションにも活きてくることは”身体を観る力”に繋がる気がしてきて、最近さらにそれは確信につながってきた。

そこでたまに参加するようになったクラスが、三浦宏之さんのクラス。M-laboratoryというダンスカンパニーを運営されていて、身体の感覚を丁寧に言葉にしてくれて、私のような不器用人間にも迷うことなくインストラクションして下さる。

そんな M-laboratoryさんの公演を観にいってきた。

ダンス公演の感想は全然うまく言えないのですが、とにかく身体って綺麗だよなぁ。という思いになって、一人一人のダンサーが自分の言葉でしゃべっているという感じのダンスで、心地よくていい氣を浴びた。

その公演で感じた”氣”というのが、伊勢神宮の内宮とそっくりだったことに1人驚いた。「え、同じ空気と色と光やん。」(見えるわけではないのですが、そんな感覚。)

特に作品の根っこのようにどっしりと存在していたダンサー上村なおかさんが、伊勢神宮の内宮のあの感じで、まさに神と人の間の役割を担っているのではないかという在り方。神楽殿行けなかったけど、ここにあり。涙、涙、涙、溢れた。

これが旅の終着点だったのか。

カテゴリー: BLOG
投稿を作成しました 17

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

関連する投稿

検索語を上に入力し、 Enter キーを押して検索します。キャンセルするには ESC を押してください。

トップに戻る